Saomix elements 明かりでリラックス

お部屋の明かりの色と、快適さの関係について調べてみました。
実際に、自室の天井に付いている照明(電球色の蛍光灯)の色を変えて試しています。
方法は、蛍光灯をおおっているシーリングに、図画工作用の色セロファンをくっつけました。
(色セロファンは高熱で溶けて事故や火災を起こす可能性があるので、おすすめはできませんが…。)

それでははじまります。
ゲストは「ランタノイド」の元素たんでお送りします。
さいしょは黄色の照明です。
黄色のイメージキャラクターはホルミウムたん。
「こんにちは。
多くのランタノイドはガラスに混ぜると色がつくのですが、
ホルミウムを混ぜると黄色の色ガラスになります。
では、明かりをつけますよ。」

部屋全体が、あたたかい色合いになったね。
「青白い光や明るい光は、身体を活発にする光。
それに対して、オレンジや黄色といった暖色系の光や明るさをおさえた光は、
身体を落ちつけリラックスさせる効果があるといわれています。」

部屋の中で、リラックスできる明かりを使うにはどうしたらいい?
「いちばん簡単なのが、電球色の蛍光灯を使うことです。
蛍光灯の色にはいくつか種類がありますが、その中の「電球色」を選びます。
明るさを調節できるのでしたら、明るさはひかえめにするのがいいでしょう。
光の好みは、個人差や体調、その日の気分でも変わるので、
いろいろ試して、好みの光を見つけてくださいね。」

つづいて青色の照明です。
セリウムたんお願いします。
「テレビは赤、緑、青の光を組み合わせて映像をうつしていて、
その光を出すのにランタノイドを使うこともあります。
セリウムは、赤緑青のうち青色を出すのに使われているのですよ。」
それでは、青色スイッチオン。

青色の光といっても水族館のような感じじゃなくて、
なんていうか、普通の蛍光灯?
「蛍光灯の主流は青白い色の光ですから。
それに、今回使ったセロファンは1枚なので、
もっとたくさん重ねれば水族館っぽくなるかと思います。」

この青白い光の効果は?
「青白い光を浴びると、身体が活動的になります。
たとえば、朝起きたときにこうした光を浴びると、
一日の活動がスムーズに始められるんじゃないかしら。
それから、青や緑といった寒色系の色は、
見たときに涼しく感じる効果もあります。」

涼しく見えて活動的になる…ほうほう。
「でも言い返せば、活動的になる光はリラックスに不向きともいえるし、
涼しげだけど殺風景にも映ることがあるから気をつけてね。」

つぎは緑色いってみましょう。
担当はテルビウムたんです。
「テレビの赤緑青のうち、緑色を出すテルビウムです。
緑色は、暖色・寒色系でいうと、寒色の方に入るかな。
では、緑色つけますよー。」

…なんか、現実感のない風景…。
「部屋全体が緑色っていうのはあまり見ないからねー。
使ったセロファンの緑色が濃いというのもあるだろうけど。」

まるで、ゲームの中の景色みたいだ…。
…
ヒールライトー(←魔法のつもり)
「魔法なんて使えないくせに」
(魔法ごっこは部屋の中で実際にやってしまいました(笑))

さ、最後は赤色の照明です。
「じゃあ、あたしかな?
テレビの赤緑青のうち、赤色を出すユウロピウムでーす。」
…ごめん、今回はお子様のきみじゃないんだ。
「えー、どうしてー?」
ストロンチウムたん、お願いします。
「?、わたしはランタノイドじゃないけど…?」
赤色の照明、頼めるかな?
「ああ…、わかったわ。では、つけるわよー。」

「たちまち部屋全体がピンク色になったわね」
そうです、光が赤じゃなくてピンク色に！
今回実際に試してみて、いちばんおどろいたのがこれです！
「異性との気分を盛り上げるのにピンクは効果的だけど、
これじゃピンクまみれねー。妖しげだわ。」
まさに「エロスライト」!!
「ここだけ異様にテンション高いわね」
ああ…なんだかえっちな気分になってきた…ッ！
「…」

「せつめいおわった?」
「そうね、別の意味で赤色まみれになったけど。
さ、むこうでみんなと遊びましょ。」
「わーい」

おしまい

ちょっと解説

今回は「照明の色」をテーマに書いてみました。
「頭がよくなる照明術」結城未来 著、PHP新書
この本を読んで、明かりに興味を持ったのがきっかけです。

照明と元素の関係について。
本来、照明そのものに関連のある元素は水銀・タングステン・希ガスなど他にあるのですが、
「色」に焦点を当てるということで、ランタノイドの元素たんに登場してもらいました。
「ランタノイド」とは、下の表でピンク色に塗った元素の総称です。
ランタノイドは元素の中ではマイナーですが、先端技術を中心に工業用途で幅広く使われている元素です。

表は擬人化元素へのリンクになっています。興味のある元素がありましたらご覧ください。

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